2025/01/10 17:00
エド・シーランは、音楽教育が自身の若き日にいかに重要であったかを以前から語っており、それは自身の感情を整理するのに役立っただけでなく、現代で最も成功したシンガー・ソングライターの一人となる道筋をつけることにもなった。
そんな彼は、現地時間2025年1月9日にエド・シーラン財団の設立を発表し、恩送りをした。この事業を発表するインスタグラムの投稿で彼は、「僕は@edsheeranfnd(エド・シーラン財団)を設立しました。最近音楽教育の重要性がますます軽視されるようになってきているからです。僕が学生だった頃でさえ、音楽は“重要ではない科目”と見なされ、真剣に考えられていませんでした。音楽業界が実にさまざまな分野で216,000もの雇用を創出しており、年間76億ポンド(約1兆4,483億円)もの収益を英国経済にもたらしているにもかかわらず、音楽は“本物の仕事ではない”と誤解されています」と綴った。
彼はさらに、「僕たちの芸術が世界中で人々に喜びをもたらしていることは言うまでもありません。これは英国が誇りに思い、支援すべきものであり、ただの銀行家であるかのように振る舞って(銀行家の方々に悪気はありませんが)隠すべきではありません。楽曲を書き始めるよりずっと前の幼い頃にピアノやチェロを習っていただけでも、目的意識や達成感を感じることができ、自分が子どもの頃の精神衛生上それは素晴らしいことでした」と続けた。
エドは、この財団の目標は児童が楽器の演奏を学ぶのを支援することに加え、音楽業界で役立つさまざまなスキルを教える“徒弟制度”や、プロダクションやソングライティング、パフォーマンスのスキルを学ぶことを支援することだと述べた。一例として、エドは自身の運営するレーベル、マネージメント、音楽出版、プロモーションの各部門で働く人々以外に、ツアーには150人のスタッフがおり、それぞれ異なるスキルを持っていると述べた。
「音楽は私たちの社会において非常に重要な役割を担っています。僕は学校や草の根プロジェクトを訪問するために各地を回るうちに、そこには情熱があり刺激的な人々がいるものの、過小評価されて十分な支援を受けていないことに気づきました。この財団が、彼らに必要な支援を提供し、彼らが僕たちにとって非常に重要な存在であることを示す第一歩となることを願っています」と彼は書いている。
2019年にエドは、英サフォーク地方に住む18歳未満の若者たちに、勉強や音楽活動に役立つ“少額だが有益な助成金”を提供することを目的としたエド・シーラン・サフォーク音楽財団を設立した。
エドは最新の慈善事業に関する発表の動画で、音楽教育が“今の自分を作り上げた”と語り、子どもの頃から音楽教育が彼に目的意識と達成感を与えてくれたと述べた。彼は、国費で運営されている学校に通っていたが、そこで支えてくれた教師が、ステージに立ち、パフォーマンスを行う自信を与えてくれたと指摘した。
彼は、昔の音楽教師と紅茶を飲んだ際に、音楽教育の貧弱な現状について聞かされ、財団のアイデアを思いついたと語った。動画の中で彼は、「閉鎖される施設や、学校外の音楽クラブを運営する組織が閉鎖される現状があります。財団の鍵となるのは、そういった組織が活動を継続できるよう支援することだと考えています。それらの組織が苦戦しているからです」と語っている。
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